蝸牛 くも/神奈月 昇 SBクリエイティブ 2018年12月15日
ちょっと遅いですが、ゴブリンスレイヤーの9巻(小説版)を読んだので、今更ながら感想を。
ゴブリンスレイヤーは大元を辿ると、いわゆる「やる夫スレ」にまで行き着くのですが、これはアスキーアートを組み合わせてストーリーを展開していくというもので、それを同作者である蝸牛くもがオリジナルのファンタジー小説として書き直し、投稿した作品が文庫になったものです。
現在では、黒瀬浩介作画でコミカライズされたものが好評を博しているほかに、外伝のコミカライズされ、さらには2018年秋アニメとしてTVアニメ化されて、こちらもかなりの好評を博しています。
実は私も(コミックがかなり踏み込んだ描写をする作品として)以前から少しはコミックを読んでいたのですが、本格的に見たのはアニメが最初。アニメも1話はそうした噂通りの作品でしたが、2話以降はそちらの方よりも、ファンタジーとしての面白さの方に惹かれていきました。
ゴブリンスレイヤーの作者はテーブルトークRPGの大ファンで、強くその影響を受けた作品になっていて、いわゆる転生ものとは一味違った仕上がりになっています。具体的には主人公のゴブリンスレイヤーは俺つえーキャラではなく、他に実は勇者パーティという無敵キャラ一行が居るのですが、それは基本的に直接物語には絡んできません。
あくまでも常人の範囲内にある主人公パーティ(まあ、人だけではなく、エルフにドワーフにトカゲ人が居ますが)が、ゴブリン退治をせっせと行うというストーリーになっています。
以下、ネタバレありです。