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「オリオンラジオの夜」諸星大二郎 感想

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諸星大二郎の新刊「オリオンラジオの夜」が発売になり、早速購入。
感想です。

若干、ネタバレ気味なので、ご注意を。





「オリオンラジオの夜」は短編集で、収録されている作品は

オリオンラジオの夜
第1話 サウンド・オブ・サイレンス
第2話 ホテル・カリフォルニア
第3話 悲しき天使
第4話 西暦2525年
第5話 赤い橋
第6話 朝日のあたる家

原子怪獣とほく
ドロシーの靴または虹の彼方のぼく

となります。

第1話から第6話までは、連作短編というほどはつながっていないのですが、オリオンラジオという謎のラジオ放送をテーマにした短編が並んでいます。
そのうち、第1話から第3話までが、まるでレイ・ブラッドベリを思わせるようなノスタルジックに溢れたちょっと不思議な話が続きます。
諸星大二郎といえば、伝奇ものというイメージが強いのですが、実は以前から「ぼくとフリオと校庭で」のような昔話をするような作品を上梓していて、その独特なノスタルジックな雰囲気が魅力でした。
今回の3話まではそうした作品が続き、良い感じです。

そして4話がSF。昔の諸星だったら、ロボットに処分されてしまうところでラストシーンになるだろうけど、今の諸星はその先を描いています。この最後のシーンが本当の終わりなのか、それともこれすら主人公が見ている夢なのか判然とさせないあたりが毒を残していますが、まあ悪い終わり方ではなく、さすがに年をとって少し丸くなってきたのを思わせます。

第5話は、妖怪ハンターのような怪奇話。
さすがに怪物の描写がかつてのような禍々しさを感じさませんが、それでも諸星らしさが濃厚に漂っています。

第6話は珍しく推理モノ。まあ、途中でネタが分かりましたが、手堅くまとめているあたりはさすがはベテランです。

続く2話は、またノスタルジックな物語に戻ります。それに奇妙な味というか怪奇趣味というか、一味加わって独特な味わいに仕上がっています。
幼い女の子の世話を押し付けられて、苦労する主人公が可愛いですね。
諸星自身、妹が居て、子供のころに世話で苦労したのかな? と勘ぐりたくなります。

この「オリオンラジオの夜」は、ビッグコミック増刊号で「諸星大二郎劇場」として連載されており、第1冊目の「雨の日はお化けがいるから」に続く、1年ちょっとぶりの二冊目です。



諸星大二郎は、もうそろそろ現役引退が見えている私が中学生のときには既にデビューしていたという大ベテラン。あと何冊描けるのか分かりませんが、この2019年になってもオール新作の短編集が読めるのは実に幸せなこと。
もう少し、これが続いて欲しいです。

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コメント
from: 山田与作   2020/09/21 7:11 PM
「オリオンラジオの夜」漫画単行本を北九州市漫画ミュージアムに寄贈しました。すごいだろう?
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